健康診断,過重労働防止,ハラスメント・メンタルヘルスで述べたように、労災認定や民事訴訟となったことに関連して起こりうることは、行政機関からの指導や損害賠償の支払いリスクは当然のことながら、ステークホルダーである従業員や取引先からも不信感を誘発し、最もダメージが大きいのは、マスコミに公表され世間に知れ、ブラック企業のレッテルが、SNS等インターネットを経由し、世界中に拡散されるというリスクです。
そうならないため、企業経営を担う責任者(社長)には、コンプライアンス(法令順守)だけでなく、インテグリティ(Integrity:誠実、真摯、高潔)というように、高貴な「人間性」が求められます。また、「健康経営」を推進する過程で、将来の我社はどうありたいか、その為になすべき目標を示し、達成出来た場合はどうなるかを示すこと,日頃から従業員同士、縦・横の連携が上手に取れるよう、コミュニケーションの機会を設定し、上司の指揮命令が浸透し、事故の起こりにくい体質への改善,同僚同士お互いに助け合う風土の醸成,また企業倫理教育や業務支援体制が整った、安心・安全な環境で、ルールを守り働くことが出来る、魅力ある企業づくりが必要です。